Vibrato Setup Tips

ビグスビーに対して、ユーザーの皆さんからいただく質問で最も多いのが、チューニングの安定性についてです。ここでは、より安定したチューニングのために、ビグスビーをマウントするコツとセッティングの際のチェック・ポイントを紹介していきます。セッティングに入る前に覚えておいてもらいたいことは、ビグスビー・ヴィブラート・ユニットは、モデルに関わらず全て同じ原理で動作し作用するといったことです。それはギターのピッチ(音程)を変える動です。弦をたるませればピッチは下がり、引っ張ればピッチが上がります。ビグスビーを操作した後に、元の位置に弦が戻るように調整することがコツです。また、ビグスビー・ヴィブラート・ユニットには限界があります。ビグスビーは、2~3音程のピッチの上下ができるようにデザインされています。これがビグスビー・サウンドで特徴なのです。現代風のトレモロ・ユニットのように7~8音程のピッチの上下という極端なピッチ変更には対応できません。

Step 1: 先ずナットを確かめましょう。バリや引っ掛かりがないか確かめてください。ナット溝が綺麗に適正に処理されていることは、弦の滑らかな動きにとって必要不可欠です。もしバリがある場合は、ナット交換するか溝を丁寧に削って適正にする作業が必要です。こうすることで、弦の動きがスムーズになって変更したピッチが元の正しいピッチに戻るようになります。また、鉛筆の芯(グラファイト)やBig Bends Nut Sauceのような潤滑油をナット溝に塗るのも一つの方法です。

*チューニングを合わせている時に、ナットからピキンといったような音が出る場合は、ナット溝に問題がある場合があります。
ナット溝の調整は、ヴィブラート・ユニットのスムーズな動作に関わる大事なポイントです。

Step 2: ブリッジ・サドルもナットと同様にバリなどがないかチェックしてください。スムーズに弦が動くように調整をしてください。

Step 3: ネックの反りや弦高、ブリッジ調整など、基本的なギターの調整は必ず行います。また、新しい弦を張りたての時は、チューニングが安定しにくいことがあります。それは弦自体も伸びるからです。ある程度、弦を馴染ませてからセッティングを開始してください

Bigsbyに対応するブリッジ

Gretsch Rocking Bar:

Gibson Tune-0-Matic-(both ABR-1 and Nashville)

Roller bridges

Fender Mustang/Jaguar style bridge

ナットの素材自体でも弦の滑り方などが変化します。下記も参考にしてみてください。

ナットは、ビグスビー・ヴィブラートの動きにとって最も重要なパーツです。もちろん、ペグやサドルも重要ですが、ナットは問題が発生しやすい場所です。それだけに一番、気をかけたいパーツです。適切な溝切りが施され磨かれたナットを装備することで、ヴィブラートの動きに対応し、きっちりと元のピッチに戻るようになります。
また、ナットの素材にも種類があり、サウンドも違ってきます。もちろんプレイヤーの好みもあります。以下では、ナットに使われる一般的な素材を紹介していきます。

「骨・象牙・角」は、ナットに使われる一番ポピュラーな素材です。密度が高く、ヴィブラート・ユニットとも相性が良いです。磨かれた骨と象牙は滑らかで丈夫です。ただ、国の法律や規則などによっては、この素材でできた商品に制限がかかる場合があります。

ミカルタは、熱硬化性を持つプラスチックをリネンやカンバス、紙などを含む異なる素材と一緒に高圧力でラミネートしたものです。とても丈夫な素材で、1960年代からギターのパーツに使われています。

デルリンは、熱硬化性を持つ圧縮プラスチックで、最も滑らかなプラスチックと呼ばれています。場合によっては、違う名前で呼ばれていることもあります。

タスクは、人造の象牙です。高圧縮素材にテフロンを何回か染み込ませることによって、弦のスムーズな動きを実現できるように作られます。多くの骨と象牙の特徴を兼ね備えた素材です。テフロンを加えることで、より滑らかなナットになります。これはサドルにも使われる素材です。

Tuning Machines

ロッキング・チューナーは、スパーゼル、シャーラー、クルーソン、グローバーなど、各社から様々モデルが販売されています。ロッキング・チューナーの基本構造は、ポストに弦を巻く従来の方法とは異なり、シャフト自体で弦をロックし余分なたるみを無くす構造です。このことによって、よりチューニングの安定感を高める最新の機能を持っています。
ビグスビー・ヴィブラート・ユニットと組み合わせて使用するのも一つの提案です。