2014年で25周年を迎えたPhoenix Bassは、BUCK-TICKの樋口豊さんをはじめ、プロ・アマ問わず数多くのアーティストに使用されたグレコ・ベースを代表するモデルです。常に時代のニーズに合った改良がなされ、5弦モデルや特徴のあるマテリアルを使用したモデルなど様々なバリエーションが発売されてきました。

Phoenix Bassは、常に時代のトレンドを取り入れ、ベーシストのニーズに対応するために進化し続けます。

Phoenix 25th

Phoenix Bassが発売された1989年は空前のバンド・ブームでした。そのブームを反映し、様々なジャンルのアーティストが活躍するなか、ベースに求められるサウンドや機能も多種多様化されていきました。そこで幅広いジャンルにも対応が可能で、バーサタイルなスタイルで使用できるベースをコンセプトに開発されたモデルがPhoenix Bassでした。

フィット感を大切にするために立体的に曲面加工されたボディ・シェイプは当時から手作業による木工加工が多く大変な手間と技術が掛かりましたが、結果としてそのシルエットは軽量化と同時に非常に高級感溢れるものとなり、シンプルでありながら印象的なヘッド・デザインと丸味を帯びた柔らかく美しいデザインの初期Phoenix Bassが完成しました。

もちろん、拘っていたのはデザインだけではありません。菱形のネックジョイント・プレートを介して、ネックとボディをボルト-オンすることでロング・サスティーンを獲得させ、ハイフレット・エリアでの演奏性も格段に向上させました。

また、タイトホールド・ブリッジは、ボディをブリッジプレートと2枚のバックプレートで挟み込んでマウントする構造で、重低音はもちろんの事、微妙なタッチのニュアンスなど弦の振動を余すとこなくボディへ伝え、リッチなサスティーンを生み出すことに成功しました。

鮮やかにサウンドをシェイプアップさせる“ミドルシェイパー・アクティブ・サーキット”も忘れてはならない大きな特徴の1つです。当時のアクティブ・サーキットは、トレブル/ミドル/ベースに分かれて作り込むサーキットが主流でしたが、ここぞという時に一瞬でミドルを強調させるスイッチはライブでのソロ時などで大変重宝しました。

さらにサウンド面ばかりではなく、ステージ上での使い勝手にも気を配りました。エンドピン寄りに取り付けられたアウトプット・ジャックは、その当時普及し始めたワイアレスへの接続を容易にし、激しいステージングでもシールド・ケーブルが抜けにくいように上向きに取り付けられました。

こうしてPhoenix Bassは、様々なニーズの中でロング・スケールやミディアム・スケール、銘木を使用したモデルやナチュラル・フィニッシュなど豊富な仕様とカラーが用意され、アーティスト・モデルなども含めて幅広いラインナップで人気を博しました。

1990年代には、さらに多様化する音楽ジャンルへの対応にヘッドシェイプがリニューアルされ、価格も10万円を超えるハイエンド・モデルから国産の高品質をそのままに、徹底的なコストパフォーンスを実現したエントリー・モデル、またフレットレス・モデルまで幅広い層へ向けた商品を発売してきました。

また、これまで以上に重低音を求められることも増えてくるなかで、ブビンガ材をラミネートしたネックを採用した5弦モデルなど、様々なPhoenix Bassが発売されていきました。

2011年には原点回帰を行い、初期の丸いヘッドストックが復活し懐かしいそのルックスが話題となりましたが、その他にも多くのアーティストが要望するストリング・スルー・ボディ構造のブリッジを採用するなどのりニューアルも行われました。

今回の復刻にあたり新開発したアクティブ・サーキット“BEQ-N1M”に関しても「ワンタッチで上質な音色を!」をテーマにトレブル/ミドル/ベースの各レンジの設定、Off時のノーマル音量とのバランスなど、「どういった時にアクティブ回路を使用したいのか?」を考え、ライブ本番の大型アンプで鳴らす事を前提に作られました。

そして2014年、発売開始から25周年を向かえたPhoenix Bassは最新の要望を取り入れ、「さらに優雅に、そして上質に」をコンセプトにMADE IN JAPANの誇りのもと誕生させたアニバーサリー・モデルです。厳選されたアッシュ材をバックに1本1本の個性を豊かに伝えるスポルテッド・メイプルをトップ材としたボディ、チタンバーで補強された3ピース・メイプル・ネック、アバロン・ポジションマーカーを備えたパーフェロー・フィンガーボードの仕様は、本当に必要なサウンドだけをアウトプットしてくれます。

今再びPhoenix Bassを抱える大人のベーシストの方にも満足していただける特別な1本になれば幸いです。
これからもPhoenix Bassは常に進化する音楽シーンにおいてプレイヤーのリクエストに答え、時代に合わせた“サウンド”を提案し続けていきます。

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