TVJones

Guitar Pickups

Thomas V. Jones

トムが初めて自分のギターを購入したのは14歳の時です。
その後、彼はミュージシャンとして、またギター製作家として、独学で勉強を続けました。
そして、最終的にはTVジョーンズ・ピックアップを立ち上げることになります。
彼がピックアップ・メーカーとして成功した理由の一つは、彼の耳の良さにあると言えます。

1993年、ブライアン・セッツァーとの出会いが彼の人生を変えたと言っても過言ではありません。
ブライアン所有の1959年製のグレッチ6120に搭載されていたフィルタートロン・ピックアップに魅了され、その時からフィルタートロンのサウンドの追及が始まるのです。

1998年、グレッチは、ブライアン・セッツァーの新しいギター“ホット・ロッド”シリーズの開発を進めていました。同時にこのギターにマウントするためのカスタム・ピックアップが必要でした。
ブライアンは、数多くのピックアップをブラインド・テストし、その結果、トムが製作したピックアップを選択したのです。
数か月後、彼はグレッチ社で独立したコンサルタントになりました。ピックアップやギターの設計に加えて、彼はミュージシャンからの希望を会社に正確に伝えるために、多くのグレッチ・アーティストと親交を深めました。
彼は実際にギターが演奏される現場で欠かすことができないパートも担っていたのです。

グレッチ社でコンサルタント業務の傍ら、ギターの設計と製作を継続していましたが、ギターのトーンを追及する上でピックアップがいかに大事なパーツであるかを、トムは知っていました。
彼の心の中でピックアップに対する興味がだんだんと大きなウエイトを占めるようになっていきます。これがきっかけとなってピックアップの設計と製造を本格的に行うようになったのです。
自分が設計したピックアップに対して、完璧なトーンと最高のキャラクターを作り出すことに没頭するようなります。
彼のピックアップに対する膨大な専門知識と情熱、そしてミュージシャンに対しての献身的な対応が、独自のトーンを追及する高い要求を持ったアーティストにとって不可欠の存在となったのです。